ばち汁をつくろう(郷土料理)
ばち汁
って、どんな料理だと思いますか?
兵庫県の播州地方のまちに引っ越してきて、ある日、子供たちが学校からもらってくる給食の献立表を見て、この「ばち汁」という言葉を初めて知りました。
インパクトのある響きですよね。私は、「バチっ」という音から「なんだか強そうな名前だな~」という印象を持ちました。あと「汁だから、お鍋みたいな感じかな?」と思ったのですが、どんな料理なのか、まったく想像がつきませんでした。
給食を食べて帰ってきた子供たちに「どんな料理だったの?」と尋ねてみても
「おいしかったー」という答えのみ。
もっと詳しく教えてよ~っ!!
知りたくなりました!
食べてみたくなりました!!
「ばち」というのは、そうめんを作る工程で切り落とす端っこの部分で、三味線を弾くときに使うばちに似た形なので、こう名付けられたそうです。
そうめんを作るときは、2本のくだに8の字に生地をかけ、少しずつ細くのばしていきます。このとき両端のUの字になった部分を切り落とします。
こんなふうに売られています。
「ばち」の部分はそうめんよりもコシが強く、ねばりがあります。
下茹でせずにそのまま使います。塩分があるので調味料はひかえめにします。
<播州名物 ばち汁 4人分>
大根 3㎝
たまねぎ 1/2個
にんじん 1/2本
しいたけ 2枚
油揚げ 1枚
ばち 40g
(そうめんを折って代用してもよい)
しょうゆ 大さじ1~お好みで
ネギ 1/2本
かまぼこ 適量
だし 600~700mL
①材料を千切りにする
②鍋にだしを入れ、材料がやわらかくなるまで煮る
③ばちを入れて、2~3分煮る(ばちが好みの硬さになるまで)
④お椀に盛りつけ、かまぼことネギを散らせば完成
材料を切ります
だしの中で、材料をゆでます
ばち投入 しょうゆも投入
盛りつけてできあがり!!
「しる、うんまっ」
「うまいー」
「ホンマや」
自分たちが住んでいる土地の郷土料理のことを知って、作って、食べるのは、とっても楽しかったです。
今日も兄弟が大活躍してくれました。
これからも、みんなで、いろんな料理に挑戦していきたいと思います。