わが家の自由研究

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ウォーキングでイライラが解消できた話

10歳のお兄ちゃんは、最近イライラしてるのがよくわかります。

思春期の入り口に入ったかな?

本人も、自覚してるようで「あー、なんか、すっごいイライラする。」という発言も。

イライラは、母やおとうとに向けられることもしばしば。

う~ん、お兄ちゃんのストレスを発散するなにかを始めないと!!!

 

一般的に、ストレス解消には、音楽を聴く、おいしいものを食べる、旅行に行く、運動する、大声を出す、などがあるそうなのですが、わが家で、すぐに始められそうな対策として運動(ウォーキング)を取り入れることにしました。

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でも、イライラしているお兄ちゃんに「ウォーキングに行こう」なんて誘っても、きっと答えは「No!!」です。

「あのお店までアイスクリーム買いにいこう。」という声かけには素直に応じてくれました。お店までは4kmくらい。往復すると8kmになります。

 

歩き出したその日に、帰宅後「歩いたらスッキリしたー」と言いました。

 

1週間たつと、自ら「歩こう」と言うようになりました。体力もついてきた様子。

 

10日目、その日は母自身がイライラしている日でした。イライラが噴出して自分でも止められないくらいだったのですが、歩きだして、ちょうど2kmのところでスッとした気持ちになり、「あれ?私、イライラしてない??」という不思議な気持ちになりました。イライラ解消を自分でも体感できたんです。お兄ちゃんの話していた「スッキリしたー」という言葉にとても共感できました。そして、とても楽しいのです。

 

12日目、今日は道中、お兄ちゃんが「走りたくなった」と言い、ジョギングもしました。ウォーキングやジョギングが精神衛生にとても良いことを、本人も理解しているようです。

 

2週間目、この日は母もお兄ちゃんもイライラMAXでした。2kmを過ぎても、まだぷんぷん怒ってイライラしてます。でも5kmを過ぎるころには、怒ってたことを忘れていました。ちょっと距離をのばして10km歩いたのですが、最後には「箸がころんでもおかしい」状態になって、ふたりで冗談を言って大笑いしていました。本当に自分たちでも驚くくらいの気持ちの変化を経験しました。

 

 

なんで、ウォーキングすることで、こんなに気持ちが前向きになったんだろう?

 

自分たちの脳や身体に何が起こっているのか知りたくて、手がかりになる本をさがしに図書館へ行ってきました。そこで、アメリカのカリスマコーチといわれるマーシー・シャイモフ氏の本に出会いました。著書「脳にいいこと」だけをやりなさい!より少し引用させていただきます。

ウォーキング、ジョギング、水泳、ダンス、ヨガなどで定期的に身体を動かすと、頭の中の幸福感はなおいっそう高まります。さらに脳に酸素が供給され、身体に前向きな影響を与えるような化学物質やホルモンの分泌が促進されます。

 ハーバード大学で精神医学を研究しているジョン・レイティは、スポーツ選手を対象にある調査をおこない、その結果、運動の後には幸せの化学物質ードーパミンセロトニン、ノルエピネフリンーが増えていることがわかりました。

 また、うつ状態を改善するのに、運動のほうが処方薬より効果があったという報告がいくつも出されています。

 運動はまた、不安を取り除いたり予防したりする働きがあり、運動後四時間ほどは、気持ちをおだやかにする効果があります。何か運動したあとは、すぐに誰かと口論できるかというと、きっと、激しい言い争いはできないはずなのです。

 運動はまた、喜びの化学物質エンドルフィンを増やすため、運動後には爽快感は五倍増幅されます。

 

ドーパミンセロトニン、ノルエピネフリン、エンドルフィン!!どの物質も、聞いたことがあります。なるほど、運動することでこれらの物質が脳内でつくられ、多幸感が増し、私たちのイライラはどこかへ行ってしまったんですね。

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これからは、イライラがやって来たら運動すればいいんだ!と対処法がわかって、お兄ちゃんも私も、安心です。そして、私たちの想像を超えたはたらきをしてくれている、自分たちの脳や身体に感謝、ふかく感謝です。