お鍋の中に入ったしぼみかけの風船は、お鍋を真空にするとどうなる?(大気圧)
科学館にいくと、毎日実験ショーをやってくださっています。
今回はクイズが盛りだくさん!!
このお鍋のようなガラス容器(職員さんは真空器と呼んでいました)に、
しぼみかけの風船が入っています。
<クイズ>
お鍋の中の空気を抜いて、真空にすると、風船はどうなるでしょう?
①風船は大きくなる
②風船は小さくなる
③風船の大きさは変わらない
兄弟も私も、②の風船は小さくなる に手を挙げました。
私は、頭の中で、ジップロックに入れた食材を冷凍する場面を想像していました。
ジップロックの中の空気を抜いたら、キューっと縮まって小さくなってる印象があったので、②を選びました。
でも、正解は①の、風船は大きくなる だったんです!
実際にお鍋の中の空気を抜いて、見せてくださいました。
確かに!!
しぼみかけの風船がふくらんだ!!!
なんで????
なんで、風船はふくらんだんやろう?
おとうと 「・・・」寝たふり(笑)
お兄ちゃん「鍋の中に最初からあった空気と、風船の中の空気が押し合ってつりあってたのに、鍋の空気を抜いたから、ブレーキがはずれたようになって、風船がふくらんだんだと思う!」
お、なんか、いい線いってるんちがう??
職員の方が出したのは「大気圧」というボードでした。
お兄ちゃんの考えたことは、当たっていましたー。
この実験について話していると、以前、キッチンでやった空き缶をつぶす実験を思い出しました。
jiyu-kenkyu-kazoku.hatenablog.com
この実験では、空き缶の中を真空にしたら、まわりからの大気圧に押されて、缶がつぶれてしまいました。
今回の科学館での実験は、これと逆で、しぼみかけの風船のまわりを真空にしたら、風船の中の大気圧で風船がふくらみました。
今回、真空器というガラス容器を見せてもらったので、真空つながりのお話を見つけてきました。
宇宙空間には空気がありません。なので、空気を押す力(大気圧)もありません。宇宙服の中を地上と同じ1気圧にすると、外との気圧差でパンパンにふくれてしまうため、0.3気圧におさえて動きやすくしています。
「キッズペディア 科学館」 小学館より
今回のしぼみかけの風船がふくらんだ現象と同じようなことが、宇宙服でも起こってしまうので、気圧をコントロールしているんですね。