宙に浮くピンポン球
科学館に遊びにいくと、毎回、このコーナーに立ち寄ります。
この筒から風が出てきて、ボールがフワフワと宙に浮きます。なんだか不思議で、見るだけでワクワクするんです。
これが、なんと、家にあるもので再現できます!
用意するものは
ドライヤーとピンポン球。
じゃーん!!!
ドライヤーの風は、必ず冷風で!!
子供たちは、きゃっきゃと大喜びです。
これは、どんな力が働いているのかな?
お兄ちゃん「風の空気が持ってる重力で押してるんだと思う」
おとうと 「わかんない~っ」
これは、ピンポン球を下から上へと押し上げる風の力と、ピンポン球自身にかかる重力がつりあっているので、宙に浮いているのです。
ピンポン球は、少しくらい球が左右に動いても、ゆらゆら揺れるだけで、風の中から外れません。
「なぜ風の中から外れないの?」
ドライヤーの風が、ボールに当たると、風の流れが左右に分かれます。
これは、ボールが風に対して、外側に力を加えたから。
力を加えると、そこには必ず向きが反対で同じ大きさの力がはたらくので、 風がボールに対して内側に力を加えることになります(赤色の矢印)。
この左右の力(黄色い矢印と赤い矢印)がつりあうことによって、ボールは風の中から外れることなく宙にとどまります。
京都市青少年科学センター より
このドライヤーを少し傾けても、ピンポン球は落ちません。
「なぜドライヤーを傾けてもピンポン球は落ちないの?」
これは、飛行機が飛ぶ揚力の原理と同じようなことが起こっています。
飛行機の翼では、翼の形により、上と下に流れている空気の速度がちがいます。
上側の空気は流れが速く、圧力は低くなります。
反対に下側の空気は、流れが遅く、圧力が高くなります。
上と下で、圧力の差ができるので、上に持ち上げる揚力が生まれます。
揚力は、空気の流れの方向に垂直方向の力です。
ドライヤーとピンポン球の場合、ピンポン球の重力により、球の下側の風が遅くなります。ピンポン球の上と下で、空気の流れの速度がかわる→圧力の差がうまれる→揚力が生まれる
小学館 キッズペディア科学館 より
この実験についてコアンダ効果、作用反作用の法則、ベルヌーイの定理によるものと説明しているものが多くみられたのですが、理科的な知識がない私には、とても理解できる内容ではなかったです(涙)。
飛行機が飛ぶ原理についても、実際のところ、まだ議論が重ねられているという記事も見かけました。(知らなかった~)
地元の科学館の方に、どういう原理なのか伺ってみたのですが、「説明するのがむずかしい」とおっしゃる方もいらしたので、奥深いテーマのようです。
「理科の知識のない人にもわかる説明があるよ~」という方がいらしたら、ぜひ、ご教授くださいませ。