オレンジのサイエンス
よく洗剤のCMで「オレンジパワーで汚れが落ちる」的なフレーズを聞きますが、
オレンジパワーってなんだろう?
オレンジの実?汁?皮?なにが働いてるの?
本当に汚れが落ちるの?
と、いうことで、まずは、子供たちにインタビュー!!
おとうと 「なんでか、わかんないけど、たぶん汁のおかげ!」
お兄ちゃん「皮。オレンジの方と白い方の両方効果あると思う。」
<用意するもの>
オレンジの果実、果汁、皮、油性マジックでらくがきしたお皿、風船、発砲スチロール
<実験の手順>
Ⓐ油性マジックで書かれたらくがきを落とせるのは、どれか?さがす
①まずは、果実をお皿にこすりつけてみる
変化なし
②次は、果汁
変化なし
③つぎは皮の内側の白い方
変化なし
④皮のオレンジ色の方
消しゴムでゴシゴシする感じで、強めの力でこすります→消えた!!
Ⓑふくらませた風船にオレンジの謎の成分をかける
風船がわれた!!
Ⓒ発砲スチロールにもオレンジの謎の成分をかける
お肉が入っていた発砲スチロールのトレイを、オレンジの皮でゴシゴシこすります
発砲スチロールがとけてきた!!
今回の実験のカギとなるものは、かんきつ類の皮にふくまれるオレンジオイルの主成分のリモネンという物質です。
リモネンには、油分を分解する性質があり、油性マジックの汚れや食器についた油汚れを落とすことができます。それで台所用洗剤に使われているんですね。
リモネンには、分子構造が似ている天然ゴム(風船)や発泡スチロールを溶かす性質もあります。この性質を利用して、かさばる発砲スチロールごみを溶かして、小さくリサイクルしやすくしているそうなのです。ごみ問題の解決にも、役立っていたんですね。
おとうと 「すごーい!発砲スチロールがオレンジでとけるなんて知らなかったー」
お兄ちゃん「発砲スチロールをとかすことで、環境破壊をくい止められるねっ」
母 「実験、おもしろかったね!!」
「分子構造」っていう言葉自体、文系の私には、よくわからないので(習ったのかな?それもあやふや・・・)、これは、別の機会に深堀りしなければいけませんね~。