わが家の自由研究

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梅シロップのサイエンス

梅シロップを仕込んで今日で7日目です。
jiyu-kenkyu-kazoku.hatenablog.com


梅シロップの仕込み初日
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4日目 水滴が見える
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6日目 さらに水分が出てきた 氷砂糖が溶けて小さくなった
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7日目 袋を立ててみると、たくさん水分が出ている
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なんで、梅から水分が出てきたんだろう?
お兄ちゃん「梅の酸が化学反応を起こしてるのかも」

酸か~なるほど!(酸・・・お母さんには、よくわからないなー)

おとうと 「氷砂糖が梅に水分を出せって、命令してる」

うん、なんか砂糖が関係してそうやね。


そこで、まずは砂糖がどんなふうに働いているのか調べてみました。

砂糖には、たくさんの性質があるのですが、水分をかかえこむ力が強くて、水分を奪い取る力(脱水作用)が大きいことが挙げられます。
水分を引き出すことで、砂糖は食べ物の保存に役立っているのです。

そもそも、食品の腐敗や劣化は、水分が大きな原因です。
食品を腐敗させる微生物は、水分の中で活性化し増殖していきます。
この微生物たちの動きを鈍くさせるには、水分を少なくすればよい!!のです。

一般に、食品の中の砂糖濃度が65%以上になると、大部分の微生物の増殖が抑えられるとされています。

よく私は、自己判断でレシピよりも砂糖を減らしちゃおう!っていうことをやるのですが、保存の面から考えると、料理によっては本当に減らしていいのか見極める必要がありますね。
ひとつ勉強になりました。



また梅シロップは、浸透圧の力を使っています。
~浸透圧について~
濃度の異なる水溶液を半透膜で隔てておくと、その膜を通して水だけが濃度の低いほうから高い方へ移動することを「浸透」といい、その圧力を「浸透圧」といいます。
簡単にいうと、「同じ濃度になろうとする」力のことです。

梅シロップの場合、梅に砂糖をまぶすと、浸透圧の力で水分が引き出されて梅シロップになるのです。


ちなみに、梅酒や梅シロップは、氷砂糖を使うのが一般的です。氷砂糖は上白糖やグラニュー糖よりも溶けにくくて、ゆっくりじっくりと梅のエキスを引き出すのだそうです。時間をかけることでより深みのある味わいになるんですね。

さて、もうしばらくで梅シロップが完成ししそうです!
自分たちで仕込んだということが、兄弟たちに、さらに美味しさを感じさせてくれることと思います。