もうすぐ冬なのに、庭にたくさんのキアゲハの幼虫がいました①
わが家には、小さな花壇があるのですが、手入れのいらないハーブばかり植えています。ほとんど水やりもしていないのに、元気いっぱいのハーブたち。
その中でも、とくに強いのがフェンネルです。
ニョキニョキ生えて、食べるのが追いつきません。
しばらく放っていたのですが、そのフェンネルにチョウチョの幼虫がたくさんいるのを見つけました。数えてみると20匹。
4日後、幼虫たちは、みんなまるまる太っています。
形も模様も以前とは違っていますね。この色と模様で、キアゲハの幼虫だとわかりました。
フェンネルはクセの強いハーブだけど、キアゲハは食べるのか・・・。
あれ?キアゲハって春の虫じゃなかったっけ?生まれる時期を間違えたのかな?
これから寒くなるのに、どうするんだろう??
おとうと 「チョウチョになるときに、冬用に進化するんだと思う!お腹に長い毛がいっぱい生えて、あたたかくできるように。」
ふふふ、おもしろいこと考えたねー(笑)
お兄ちゃん「冬を越えると思う。」
ほう、どんな状態で冬を越えるんやと思う?
お兄ちゃん「まゆだっけ?あ、ちがう、サナギで。」
それじゃ、調べてみよう!
キアゲハについて
成虫は4月から10月頃まで、年に2回~4回ほど発生する。海岸植物から高山植物までを含むセリ科植物を食草とするため生息地も幅広く、海岸から市街地、農村、山地、さらには高山帯までと、いろいろな場所で見られる。
幼虫の食草はセリ、ハマウド、シシウドなどのセリ科植物である。葉だけではなく花序や若い果実をも好んで食べて育つ。ニンジン、ミツバ、アシタバ、パセリなどの野菜も食草となるので、これらが栽培される畑でも幼虫が見られる。都会でも家庭菜園でパセリなどを栽培するとたちまち成虫が産卵していき、幼虫を見ることができる。幼虫は三齢まではナミアゲハと同様に鳥の糞に似せた保護色をしているが、四齢幼虫では白地に黄色と黒の斑点模様の警戒色となる。五齢幼虫ではさらに黄緑と黒のしま模様に変化し、黒いしまの部分には橙色の斑点が乗る。
冬は蛹で越冬する。冬型の蛹は-196℃の低温にも耐えられる。
お兄ちゃん「-196℃??南極でも生きられるじゃん!」
今朝(はじめに幼虫を見つけてから10日後)、フェンネルの茎が途中で切り取られたようになっていました。
誰かが切ったのかと思って、家族にきいてみても、誰もフェンネルを切っていないとのこと。どうやら、キアゲハの幼虫たちが食べつくしてしまったようなのです。
すごい食欲!!!!
夕方、茎だけになったフェンネルから、数匹の幼虫が移動しはじめました。
行先は日当たりの良い壁。
10分後見てみると、背中をそらしてサナギになる準備をしている様子。
さて、このキアゲハたちがどのように成長していくのか、ひきつづき観察していきたいと思います。