わが家の自由研究

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ともだちの国のことを知ろう(中国②)

今日は、中国の学校について気になったので、深堀りしていきたいと思います。中国は、とても教育熱心な国というイメージがありますが、どんな感じなんでしょう?日本と同じところ、違うところは、あるのかな?

 

日本の外務省におもしろいページがありました。北京にある中学校について、くわしく紹介しています。

www.mofa.go.jp

 

こちらのページのほか、中国の小学生の生活を書いている個人ブログを見たり、図書館で借りた本を親子で読んでみました。

 

「中国の小学生」 学研教育出版

「世界のともだち 中国」 偕成社

 

 本やブログから、北京の公立小学校、中学校、私立小学校、郊外の公立小学校、などいろいろな情報が得られました。特に現地に住んでいる方の個人ブログでは、いかに子供たちが勉強に時間を割いているかを教えてくれています。

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< 兄弟たちの感想>

  • 教育制度は日本と同じで6-3-3制をとってるんやね!
  • 黒板があって、机といすがあって、日本の学校と似てる
  • 1クラスに60人もいる学校もあるのか、さすが人口が多いだけある
  • この学校、一日中、体操服で過ごすんだ!
  • 「目の体操」っていう時間おもしろいね
  • お腹をこわさないように夏でも温かいお湯を水筒に入れていくって、ビックリした!
  • 給食がない学校だと、家に帰って昼ご飯たべて、もう一回登校するのか!
  • 宿題、多すぎ!かわいそう!!
  • 習い事いっぱいで、大変そう~(これは、日本でも、同じかもね。みんな習い事で忙しそうにしてるよね)

などなど。

 

中国では、英才教育に非常に力を入れていますが、これは、歴史的には隋唐時代にできた「科挙制度」が大きく関係しているそうです。

それまでは、貴族として生まれた者たちが政府の役職を独占する時代が続いていましたが、隋朝になり、賢帝として知られる楊堅(文帝)が初めて「科挙」を導入し、流れが変わりました。

科挙」は家柄や身分に関係なく誰でも受験できる公平な試験で、才能ある個人を官吏に登用する制度として、当時、世界的にも非常な革新でした。

科挙」に合格しさえすれば、だれでも政権の中枢に到達できるため、中国教育の中心は「科挙」のためのものとなり、儒学以外の学問への興味は失われがちでした。

このような背景があって、中国では、主要科目の成績を重視し、子供も大人も成績の良い子を評価する傾向が相当強いそうです。

最近の中国の教育について、調べてみると、このような「応試教育」と呼ばれる詰込みタイプの教育から「素質教育」というシステムへ変わってきているとありました。

この「素質教育」というのは、日本のゆとり路線や新しい学力観に近い方向性を持っているそうで、個人の能力や個性を尊重するものです。けれどもこれまでの応試教育の影響で、人々が高学歴を求める現状は、まだ大きくは変わっていないようです。

なんだか、日本と似ていますね。日本の教育に対する考え方もだんだん変わってきて、新しい風も吹いてきているけれども、学歴を重視する部分も色濃く残っています。

学歴社会から完全に変わるのには、時間はかかるようです。

 

 

さてさて、おともだち兄妹の学校はどんな感じなんだろう??

都市部か農村部か、公立か私立か、条件が変われば学校の様子も違うみたいなので、ぜひ、聞いてみたいです。