ともだちの国のことを知ろう(中国①)
兄弟が行っている遊び場に、中国から来た兄妹がいます。
小学校の高学年くらいの子たちです。
もうすぐ帰国するそうで、その前に、いっしょに食事することになりました。
緊張するなぁ・・・ドキドキ!
食事しながら、何を話そう??
「そうだ、せっかくお話するなら、ちゃんと相手の国のことを知ってから!」
ということで、中国について知っていこうと思います。
まずは、わが家の兄弟たちに中国のイメージについてインタビュー。
中国と言えば、どんなイメージがあるかな???
- 人口が多い
- 一人っ子政策
- 餃子
- ビルがいっぱいの大都会
- 爆買いしてくれる
- カンフー
- 大気汚染
- 独裁
- 古くからある国(歴史)
お~っ!!わりと、的を射た答えなんじゃないかな?
でも、母自身、ちゃんとした知識があるわけではないので、気になったことを深堀りしていきたいと思います。
まず気になったのは、一人っ子政策!!
人口の多い中国で、人口抑制のために始まった政策だということはザックリ知っていますが、
あれ?
おともだちは兄と妹の二人だよね???
なんで?????
一人っ子政策とは?
1979年に中国国内の人口増加を抑制するために始まった政策です。当時の中国は人口が増加の一途をたどり、食糧や資源の確保という観点から生育政策を推し進めることになりました。1980年からより政策を強化し、一人っ子を推奨していきます。その後段階的に政策がすすめられ、1983年からは一人っ子政策を全面実施することになりました。
政策の効果によって出生率が持続的に低下した結果、2012年には1.21人まで下がります。人口は4億人余り抑制され、目的は達成されたといえます。
戸籍外のこどもの増加
二人以上の子供を持った場合は高額の罰金を支払わなければなりません。罰則は金銭だけにとどまらず、「両親の昇格・昇給の停止」「学校への優先入学権の剥奪」「各種手当の停止」など、厳しい処遇が課せられます。
そうした不利益を避けるため、二人目を産んでも戸籍に入れず内緒で育てる親もいます。戸籍に入れない子は教育や医療などの行政サービスを受けられず生育環境が著しく悪くなります。またそのような子供たちは人身売買の対象となることもあり、問題となっています。
一人っ子の負担が増大
中国の子供たちは両親や祖父母から溺愛され、ひ弱に育つ子が多くなったといいます。彼らは小皇帝(小公主)と呼ばれ、他の世代とは違った価値観を持っているともいわれます。
一人で両親と4人の祖父母の面倒をみなければならない状況になり、大変な負担を強いられます。伝統的に老親のめんどうは子供がみるのが当然とする中国では、「子供が顔をみせない」とか「面倒をみてくれない」と訴訟を起こすケースもあり、国会では子供に定期的な帰省を義務付ける法律の制定まで検討しています。
法律が制定されれば、現在子育て世代となった彼らにとってはさらに負担が増えることになるでしょう。
緩和された一人っ子政策
2002年9月には夫婦とも一人っ子の場合、かつ地方政府が定めた条件を満たせば第2子を持つことが認められるようになりました。労働人口減少への危惧や男女比のアンバランスに伴う諸問題が深刻化していることを受け、2013年には夫婦のうちどちらかが一人っ子の場合、第2子を持つことが認められることになりました。
一人っ子政策の廃止
2015年10月29日に閉幕した中国共産党の重要会議である中央委員会第5回全体会議(5中全会)により、「一人っ子」政策の廃止が決定されました。
全人代(全国人民代表大会)は2015年12月27日の常務委員会で、全ての夫婦が2人の子どもを持つことを認める人口・計画出産法の改正案を採択し、2016年1月1日から施行しました。法改正により、同年1月1日以降に生まれた子どもは2人目であっても全員が「合法」とされて戸籍が認められることになりました。国務院は、2016年1月14日、一人っ子政策に違反したなどの理由で戸籍を得られないでいる人について、「無戸籍問題の全面解決」を求める意見を関係する中央・地方の政府機関に出しました。戸籍が取得できないでいる子どもについては、出生証明書と父母の戸籍などを示せば、戸籍を与えるとしました。
なるほど~。一人っ子政策を厳しく推し進めた時期もあったけれど、緩和の時期を経て、今は廃止されているんだ。それで、二人の子を持つことを認められるようになったんだ!
だから、おともだちは二人兄妹なんやね!!
めっちゃ勉強になったー!!!
お兄ちゃん「子供を生む自由もないのかって思った」
おとうと 「日本と全然違うんだねー。学校に8人兄弟とか6人兄弟の友達いるよ。それから、人口を減らしたら、働く人が減ったってびっくりした(労働人口減少)」
相手の国の制度や文化、慣習などを知り、違いを知った上で、相手の人たちとの交流をすると、共感や配慮ができるかもしれません。
いろんなテーマで深堀りして、交流の当日を楽しみたいと思います。
いっしょに食事するのは明後日!!
ドキドキに加え、ワクワクもします。