親子で防災を考える④ポリ袋でごはんを炊いてみる
つい先週くらいから、防災について家族で考え始めたわが家です。
少~しずつ意識や行動が変わってきました。
- もし今、地震が来たらどうする?お風呂のときなら、どんなふうに逃げよう?リビングなら、これが飛んできそうであぶないな!などと、具体的に想定して、家族で話すようになりました。
- カバンの中に、非常用に飴をいくつか持つようになりました。
- 水筒を必ず持つようになりました。
- 外出して家族がバラバラのときに集合する場所を決めました。
- お父さんの職場は家から遠いので、無理に帰らずに会社で過ごそう!と決めました。
- 避難所は、ひとつ目が人数オーバーで断られることもあるそうで(東日本大震災を体験した方のお話をうかがいました)、その他の候補も調べました。
- 家具の転倒や、ものの散乱を防ぐために、寝室には家具を置かないようにしました。
- 車の中にも防災袋を置いておくよう話しあいました。
むやみに恐れすぎないで、正しくそなえていきたいです。
さて、今日は、ライフラインが止まったことを想定して、水を節約しながら衛生的にごはんを炊く方法を練習してみます。
<用意するもの>
熱に強いポリ袋(高密度ポリエチレン製があると良い。耐熱温度に注意する)
無洗米2合(今回は、無洗米がなかったので、洗った米を用意)
水2カップ
<つくり方>
①袋に米と水を入れ、結ぶ。このとき、袋の中の空気を抜きながらねじり上げるようにする。私たちは、高密度ポリエチレン製が近所で手に入らなかったので、耐熱温度が100℃のこの袋を使いました。
②鍋の底に、お皿を一枚入れ、袋が直に鍋にふれないようにする。鍋の1/3まで水を入れる、①の袋を入れる。
③鍋にふたをして、約20分加熱する。沸騰するまでは強火。その後、中火~弱火にする。
④20分経ったら、火を止めて、ふたをしたまま10分むらす。
袋のまま、食べると、器がなくて済みます。
鍋の水は、繰り返し利用することができるので水の節約になります。
お兄ちゃん「ウマすぎ!!炊飯器がなくても、ごはんって炊けるんだ?!こんど、友達に教えてあげよう」
おとうと 「うんまっ!お代わり~っ!!!このごはんが、鍋とビニール袋でできるなんて、すごい~っ」
炊きたてのごはんは、本当においしかったです。鍋が汚れていないのも、とてもうれしかったです。
そして、いざという時に動けるように、これからも楽しみながら練習することをつづけていきたいと思いました。
宙に浮くピンポン球
科学館に遊びにいくと、毎回、このコーナーに立ち寄ります。
この筒から風が出てきて、ボールがフワフワと宙に浮きます。なんだか不思議で、見るだけでワクワクするんです。
これが、なんと、家にあるもので再現できます!
用意するものは
ドライヤーとピンポン球。
じゃーん!!!
ドライヤーの風は、必ず冷風で!!
子供たちは、きゃっきゃと大喜びです。
これは、どんな力が働いているのかな?
お兄ちゃん「風の空気が持ってる重力で押してるんだと思う」
おとうと 「わかんない~っ」
これは、ピンポン球を下から上へと押し上げる風の力と、ピンポン球自身にかかる重力がつりあっているので、宙に浮いているのです。
ピンポン球は、少しくらい球が左右に動いても、ゆらゆら揺れるだけで、風の中から外れません。
「なぜ風の中から外れないの?」
ドライヤーの風が、ボールに当たると、風の流れが左右に分かれます。
これは、ボールが風に対して、外側に力を加えたから。
力を加えると、そこには必ず向きが反対で同じ大きさの力がはたらくので、 風がボールに対して内側に力を加えることになります(赤色の矢印)。
この左右の力(黄色い矢印と赤い矢印)がつりあうことによって、ボールは風の中から外れることなく宙にとどまります。
京都市青少年科学センター より
このドライヤーを少し傾けても、ピンポン球は落ちません。
「なぜドライヤーを傾けてもピンポン球は落ちないの?」
これは、飛行機が飛ぶ揚力の原理と同じようなことが起こっています。
飛行機の翼では、翼の形により、上と下に流れている空気の速度がちがいます。
上側の空気は流れが速く、圧力は低くなります。
反対に下側の空気は、流れが遅く、圧力が高くなります。
上と下で、圧力の差ができるので、上に持ち上げる揚力が生まれます。
揚力は、空気の流れの方向に垂直方向の力です。
ドライヤーとピンポン球の場合、ピンポン球の重力により、球の下側の風が遅くなります。ピンポン球の上と下で、空気の流れの速度がかわる→圧力の差がうまれる→揚力が生まれる
小学館 キッズペディア科学館 より
この実験についてコアンダ効果、作用反作用の法則、ベルヌーイの定理によるものと説明しているものが多くみられたのですが、理科的な知識がない私には、とても理解できる内容ではなかったです(涙)。
飛行機が飛ぶ原理についても、実際のところ、まだ議論が重ねられているという記事も見かけました。(知らなかった~)
地元の科学館の方に、どういう原理なのか伺ってみたのですが、「説明するのがむずかしい」とおっしゃる方もいらしたので、奥深いテーマのようです。
「理科の知識のない人にもわかる説明があるよ~」という方がいらしたら、ぜひ、ご教授くださいませ。
LEGO部の活動(アイアンマン)
おとうと(小2)は、LEGOが大好きです。
思いついたものを、黙々と作っています。
今日は、映画を見てインスピレーションが沸いたようで。
タイトルは「アイアンマン」
さかさまにしたら、どうなる?(大気圧)
週末は運動会がありましたよ。
今年の運動会でびっくりしたのは、
「位置について、用意、バン(ピストル音)」
じゃなくなってて、
「On your mark. Set.バン(ピストル音)」
だったんです。
国際化の波が運動会にも押し寄せてきてます~!!
先生たちの英語の発音、かっこよかったです!
さて、運動会で使ったプラスチックのコップが余っているので、今日は、これを使って実験するよ~
おとうと 「あ、あれでしょ?下じき使うやつ!!」
うぬぬ、知ってるの?
でも、違うんだよねー!
今日は、この小さい小さいチラシを使いま~す。
水をコップに満々に入れて、チラシをかぶせて、さかさまにすると
バシャーン、水がこぼれました。
あれ?なんで?失敗??
兄弟 「紙が小さすぎるんじゃない??」
このあとも失敗。
次こそ!!
やった、三度目の正直!
さかさまにしても、水はこぼれません!!
これは、前回の実験と同じで、大気圧によるものです。
大気圧が、このチラシを下からぎゅうぎゅう押しているのです。水が落ちようとする重力よりも、大気圧が下から押し上げる力が勝ったということですね。
また、水の表面張力も関係しています。表面張力が、チラシを吸いつけているのです。
お兄ちゃん「大気圧って、見えないし感じないのに、すごい威力だね」
おとうと 「お風呂いって、実験してくるー!」
今日も、楽しかった!!
まるで手品!不思議な水(大気圧)
ペットボトルの水を、左側の小さい容器に入れたらどうなる?
ペットボトルには、小さい容器に入る量よりも、はるかにたくさんの水が入っています。
しかも、小さい容器にも、まぁまぁの量の水が入っています。
兄弟「そんなの、こぼれるにきまってる!!」
ほな、やってみよか?
あれ不思議?!水が止まった!!!
こぼれない!!!!
このように、飲み口を小さい容器の中に沈めてしまうのがコツです。
兄弟「え?え?え?なんで?」
なんでやと思う?
おとうと「空気の膜みたいなのがあって、ぎゅうぎゅう押してるんじゃない?」
す、するどい!!
これは大気圧が関係しています。
大気圧によって、小さい容器の水面が押されています。
この力が、ペットボトルの中の残りの水の重さ、およびペットボトルの中の空気の圧力とつりあって、バランスが保たれるのです。
この原理は、鳥などペットの給水機に使われているそうですよ。
まるで手品のような実験で、子供たちを驚かせることができました(笑)。
大気圧に関して、楽しくてすぐにできることがほかにもあるので、またやってみたいと思います。
オレンジのサイエンス
よく洗剤のCMで「オレンジパワーで汚れが落ちる」的なフレーズを聞きますが、
オレンジパワーってなんだろう?
オレンジの実?汁?皮?なにが働いてるの?
本当に汚れが落ちるの?
と、いうことで、まずは、子供たちにインタビュー!!
おとうと 「なんでか、わかんないけど、たぶん汁のおかげ!」
お兄ちゃん「皮。オレンジの方と白い方の両方効果あると思う。」
<用意するもの>
オレンジの果実、果汁、皮、油性マジックでらくがきしたお皿、風船、発砲スチロール
<実験の手順>
Ⓐ油性マジックで書かれたらくがきを落とせるのは、どれか?さがす
①まずは、果実をお皿にこすりつけてみる
変化なし
②次は、果汁
変化なし
③つぎは皮の内側の白い方
変化なし
④皮のオレンジ色の方
消しゴムでゴシゴシする感じで、強めの力でこすります→消えた!!
Ⓑふくらませた風船にオレンジの謎の成分をかける
風船がわれた!!
Ⓒ発砲スチロールにもオレンジの謎の成分をかける
お肉が入っていた発砲スチロールのトレイを、オレンジの皮でゴシゴシこすります
発砲スチロールがとけてきた!!
今回の実験のカギとなるものは、かんきつ類の皮にふくまれるオレンジオイルの主成分のリモネンという物質です。
リモネンには、油分を分解する性質があり、油性マジックの汚れや食器についた油汚れを落とすことができます。それで台所用洗剤に使われているんですね。
リモネンには、分子構造が似ている天然ゴム(風船)や発泡スチロールを溶かす性質もあります。この性質を利用して、かさばる発砲スチロールごみを溶かして、小さくリサイクルしやすくしているそうなのです。ごみ問題の解決にも、役立っていたんですね。
おとうと 「すごーい!発砲スチロールがオレンジでとけるなんて知らなかったー」
お兄ちゃん「発砲スチロールをとかすことで、環境破壊をくい止められるねっ」
母 「実験、おもしろかったね!!」
「分子構造」っていう言葉自体、文系の私には、よくわからないので(習ったのかな?それもあやふや・・・)、これは、別の機会に深堀りしなければいけませんね~。
親子で防災を考える③北を知るには?
もし、よく知らない場所で災害にあったら?
方角がわからなければ、どうしたらいいんだろう?
北はどっちだって、どうやったらわかるかな?
子供たちに質問してみました。
おとうと 「高い所にのぼって、地形を見る」
お兄ちゃん「太陽を見る」
おー、じゃ、夜で景色も太陽も見えなかったら?
おとうと 「夜の街のライトを見る~」
お兄ちゃん「ひまわりとかの花を見て、花が向いてる方がたぶん西。まずは西を見つけて、そしたら北がわかると思う。」
なるほどなるほど。
子供たちなりに、一生懸命考えてくれました。
サバイバルの本には、太陽の方向から推測したり、とか、夜だったら北極星をさがしてみたりというアイデアが載っていました(私には、どれが北極星だか、さっぱりわかりません。北極星を見つける勉強からしなきゃ~)。
もし、曇っていて、太陽や星が見えない場合、方位磁針を身近な材料でつくってみたら、どうでしょう?早速、実験開始です!!
<用意するもの>
平たくて丸い磁石、N極S極がわかる磁石、ペットボトル、洗面器
<実験の手順>
①N極S極がわかる磁石をつかって、平たくて丸い磁石のどちらの面がN極なのかを知って印をつけておく
②ペットボトルの中央部分に切り込みを入れ、飲み口のほうにN極がむくように磁石をテープで取りつける
③洗面器に水を張って、ペットボトルを浮かべる
ペットボトルの飲み口側が、方位磁針のN極と同じ方向をむいています。
ペットボトルと磁石で、とても簡単に北を知る方位磁針ができました!!
この実験は、地球が大きな磁石であることを利用しています。
地球は、北極側にS極があって、南極側にN極があります。
北極のS極の大きな力に引き付けられているから、ペットボトルや方位磁針で、このように北の方角を私たちに教えてくれているのですね。
お兄ちゃん「災害のとき、役にたちそうだね!でも、そんなときに磁石あるかな?」
う、うん、確かに。磁石なんて持ち歩いてないよね。
おとうと 「実験、超おもしろかったーっ!!」
今日は楽しい実験ができて、少し防災意識も高まった感じでした!!