親子で防災を考える②アルファ化米をつくってみる
ずっと前にもらったのに、読めずに保管していた「防災ハンドブック」をひっぱり出してきて、いざという時にそなえておくべきもののリストを真剣に見ました。
「水ひとり1日3L が目安だって。うん、これは、ある。」
「非常食ひとり三食分・・・うーん、すぐに食べれるものは、ほとんどないわ。」
「つぎ、携帯ラジオ・・・あー、ない。」
「懐中電灯・・・ない。」
「ロープ・・・ない。」
「カセットコンロ・・・ない。」
「防災ずきん・・・ない。」
「簡易トイレ・・・ない。」
「携帯電話を充電する手回し充電器・・・ない。」
リストの大部分が、ないないづくしです。
これは、本当にダメです!!
猛省しました。
足りないものは、すぐに購入の手続きをしました。
そして今回、水をかけるだけでご飯ができるという、すぐれた非常食である
アルファ化米を自宅でも作ることができると知り、親子で挑戦してみました。
つくり方はとても簡単です。
<準備するもの>
かために炊いたごはん一膳分、耐熱皿、はかり、箸、ざる、ミトン、電子レンジ
子供たちは、カリカリのまま口に入れてみました。「このままだと、あんまり、おいしくないねー。」
帰宅したお父さんに見せると「これって、戦国武将の干し飯(ほしいい)じゃん!!」
なんと!!戦国時代の兵士たちは、ごはんを天日干ししたカリカリの干し飯という保存食を携帯して、戦に立ち向かっていたとのこと。そのままポリポリとかじったり、お湯や水で戻して食べたりしていたそうなのです。さすが、歴史好きのお父さん!!
しかも、この干し飯、稲作の始まった弥生時代から存在していたそうですよ。
⑦食べるときは、加熱した後のご飯の重さの1.5倍の水を注ぎ、1時間くらい置くと、もとのご飯のようにやわらかくなる(熱湯を注ぐと、もっと早く戻る)
いよいよお湯をかけて戻したものを食べます。
「かためのおかゆ」といった印象です。
炊きたてのごはんを使って作ったからか、風味はいいです。
災害のときに、水をかけるだけでごはんが食べられるのは、とてもありがたいと思いました。
厳密にいうと、非常食として販売されているアルファ化米というのは、ごはんをただ乾燥させているのではなく、なんらかの方法で味が劣化しないように、加工されているそうです。
購入した非常食が手元に届いたら、そちらも試食してみたいと思います。