わが家の自由研究

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あわや大やけど!そぼろが爆発!!(突沸)

お弁当用に、ひき肉でそぼろを炊いていました。

そうだ!加熱している間に、シンクの食器を洗おう~♪

と思って、お鍋の火を弱火に変えました。

 

数分後、ボッ!!という音とともに、そぼろが飛び散りました。

キッチンのあちこちが、そぼろだらけ。ひぇ~(泣)

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コンロの周囲だけでなく、背面に置いている冷蔵庫にまで飛び散っています。

たくさん油を含んでいて、掃除が大変・・・。

 

でも、私はシンクの前で洗い物をしていたので、飛び散ったそぼろを浴びずに済んだんです。

もし、浴びていれば大やけどをしたかもしれません。

 

今回の現象を「突沸(とっぷつ)」と言います。

 

温める食品が液体であれば、「突沸」は起きる可能性があります。

しかも、食品を温める調理器具(電子レンジ、ガスこんろ、IHクッキングヒーター等)によらず「突沸」は起きています。しかし、「突沸」は、常に発生する訳ではなく、食品、食器や鍋、調理器具、加熱時間などの条件の組み合わせが重なった場合にだけ起こる現象です。
 

液体を温めると、温度が沸点(水であれば100℃)に達して泡が出始め、次第にブクブクと激しく出る状態となります。この現象が「沸騰」です。まれに、液体が沸点に達してもブクブクと泡が出ない状態になる場合があります。これを過熱状態(過加熱状態ともいう)といいます。そして、過熱状態の液体に何らかの刺激(振動や調味料を入れるなど)が加わると、突然、爆発するように沸騰し中身が飛び出ます。この現象を「突沸」といいます。
 

コーヒーや豆乳などの飲み物を急激に温めた場合、気泡発生の核となるもの(器の内側の凹凸、液体内の微細な固形物など)がないと、その液体の沸点を超えても沸騰しない過熱状態になります。そこに振動が加わったり調味料などが加わるなど何らかの刺激によって、突沸が発生します。


また、みそ汁やとろみがある食品は、対流が起きにくく、鍋の中に温度差が生じ、温度の低い部分が、過熱状態の部分の沸騰をおさえている状態になり、突沸が発生することがあります。

 独立行政法人国民生活センターより

ガスこんろ上で味噌汁が突沸している写真

 

今回のそぼろについて考えると

  • 油分を多く含んでいたので沸点が100℃を超えており、温度がとても高かった。
  • 弱火にしていたので、ぶくぶくと泡は出ないが、過熱状態だった。
  • 鍋の中で対流が起きにくい状態になっていた。

と思います。

鍋を火にかける前にまぜておくと、突沸を防ぐことができたそうです。

コーヒーなどをレンジで温めて、過熱状態になったなぁと思ったら、1~2分そのままレンジ内に置いて、待つのがよいそうです。

 

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みなさんも、ご注意くださいね。